失業手当をもらうためには求職活動の実績が必要です。
初回の失業認定日までには、少なくとも1回以上。
次からは失業認定日までに、2回以上の求職活動の実績が必要となっています。
でも、定年退職したばかりですぐに働くことは考えていない。
これからの人生、何をしたいのか、何ができるのか、じっくり考えてみたい。
定年退職であれば、申請して受給期間を最大1年間延長することもできます。
でも、失業手当はすぐにはもらえなくなってしまいます。
失業手当は早くもらいたい。
すぐに就職はしたくない。
そんなことを思っていたら、職業訓練という制度を知りました。
新たな技術を学ぶために職業訓練の学校に通うことができるのです。
もちろん失業手当はもらえます。
それどころか、早期に受講を開始すると「受講手当」や「通所手当」ももらえるのです。
この職業訓練について、ハローワークの窓口でいろいろ聞いてきました。
それと、この相談自体も求職活動の実績1回にカウントされるのです。
職業訓練
職業訓練の種類
職業訓練は2種類あります。
公共訓練
失業手当の受給資格のある方が優先的に受講できる職業訓練です。
支援訓練
失業手当の受給資格のない方が優先的に受講できる職業訓練です。
失業手当の受給有無によって選考時の優先順位が変わってくるのですが、どちらも受講申込みは可能です。
倍率の高い講座だと影響があるでしょうが、この違いを最優先に講座を選ばなくてもいいと思います。
職業訓練の受講地域
僕は埼玉県に住んでいるのですが、東京都が案内している職業訓練でも受講することは可能です。
講座案内を見比べてみると、やっぱり東京都のほうが受講科目の種類は豊富です。
学校の所在地も埼玉県内、東京都内の各地に分散しています。
自分の都合で講座の検討をすればいいと思います。
受講申込み・受講料
受講したい講座がみつかったら、まず管轄のハローワークの職業訓練窓口に相談する必要があります。
講座によっては、受講可能年齢や受講に必要なスキル(パソコンスキル等)があります。
ハローワークで詳細を確認してから願書の提出をします。
そして選考に通れば受講となります。
基本的に受講料は無料のものが多いです。
ただしテキスト代などは自己負担です。
講座によって条件は異なっているので、ハローワークで十分に確認することが大切です。
早期受講
失業認定を受けてから、早期に受講を開始するといろいろメリットがあります。
- 受講手当の支給
1日あたり500円の手当がもらえます。(日数の限度はあります) - 通所手当の支給
学校の通うための交通費がもらえます。 - 求職活動や失業認定日の免除
などなどです。
早期受講のメリットを受けるためには、ハローワークで「受講指示」を認められる必要があります。
また、失業手当の給付日数を何日分もらうまでに受講を始めること、という条件もあります。
(僕の場合、150日支給で120日以内に開始するという条件でした)
ここは、ハローワークで条件をきちんと確認しておく必要がありますね。
注意しておくこと
授業
授業は講座によって異なりますが、基本的に土日祝日以外は毎日です。
時間も9時から17時くらいまであります。
そして期間は2ヶ月から6ヶ月というのが多いです。
カルチャーセンターではなく、学校だと考えてください。
受講料タダで教えてくれる学校、すごいですよね。
講座終了後の別講座受講
ひとつの講座を完了した後に、新たに別の講座を受講したい場合、1年間は期間をあける必要があります。
またもし、中途でやめて別の講座を受け直したい場合も、1年間は期間をあける必要があります。
受講開始
講座によって受講開始月は異なっています。
多いのが「4月開始」「10月開始」のような気がします。
もちろん他の月開始の講座もありますが、職業訓練を考えているなら、早め早めにチェックしたほうがいいと思います。
「早期受講のメリット」にも影響しますので、慎重に考える必要ありです。
訓練科目の探し方
ハローワーク朝霞の入り口には、職業訓練の受講案内が何種類も置いてあります。
職業訓練窓口で相談してももらうことができます。
埼玉県のものだけでなく、東京都のものも、もちろんあります。
通年分が載っているものや、開始月別のものもあります。
講座の科目をざっとみてみると、IT系や建築系などの「ものづくり系」「手に技術をつける系」が多い印象がします。
ポリテクセンターというところの講座は溶接やCADなどもあり、ものづくりの現場で働くための技術・技能の取得のための講座です。
職業訓練に興味があるならば、まずは受講案内を手に取って、ページをめくってみることをおすすめします。
今まで考えたこともない講座があったりして、おもしろいですよ。
まとめ
求職活動をやらないと失業手当がもらえない。
そう考えると、気が重くなってきます。
この年齢で就職するのが厳しいのはわかっているし、新しいことにも目を向けてみたいし、少し時間がほしい。
でも失業手当はちゃんともらいたい。
そんな時、ハローワークで用意されている職業訓練ってどんなんだろうと興味を持ちました。
実際に受講するかどうかは別として、新しい世界があるなという気持ちになりました。
求職活動で悩んでいるなら、まずはハローワークの窓口を利用するのはおすすめです。
担当者も親切に相手してくれるし、わからなかったことが少しずつわかってくるし、次はなにを聞いてみようかというアイデアも浮かんでくるかもです。
それになにより、この相談も求職活動の1回になるのですから!
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